バージャー病に対する自己末梢血単核球細胞移植による血管新生治療

重症バージャー病症例に自己末梢血単核球細胞移植による血管新生治療を施行し, その有効性を確認した. 症例は49歳男性で, 両手指難治性潰瘍・疼痛に対して全身麻酔下に両手背・手掌に自己末梢血由来単核球を左右100ヵ所ずつ筋肉内に移植した. 術後は潰瘍・疼痛の改善がみられたが, 再発し2回の再移植を要した. バージャー病に対する自己単核球細胞移植による血管新生治療の報告はまだ少ない. 本症例では血管造影上の血流改善は少ないが, 臨床症状は明らかに改善した. 微小血管新生が示唆され, 今後重症バージャー病の急性増悪期治療の一つの選択肢となる可能性がある....

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Veröffentlicht in:日本臨床麻酔学会誌 2009/11/13, Vol.29(7), pp.855-859
Hauptverfasser: 川人, 伸次, 井関, 明生, 北畑, 洋, 神原, 保, 北川, 哲也, 大下, 修造
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:重症バージャー病症例に自己末梢血単核球細胞移植による血管新生治療を施行し, その有効性を確認した. 症例は49歳男性で, 両手指難治性潰瘍・疼痛に対して全身麻酔下に両手背・手掌に自己末梢血由来単核球を左右100ヵ所ずつ筋肉内に移植した. 術後は潰瘍・疼痛の改善がみられたが, 再発し2回の再移植を要した. バージャー病に対する自己単核球細胞移植による血管新生治療の報告はまだ少ない. 本症例では血管造影上の血流改善は少ないが, 臨床症状は明らかに改善した. 微小血管新生が示唆され, 今後重症バージャー病の急性増悪期治療の一つの選択肢となる可能性がある.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.29.855