新国産CO2吸収剤の実用性検討,ならびに消耗度指示薬に対する私見

国産の新CO2吸収剤ヤバシライム®の実用性について内外5社製品と比較検討した. 麻酔器回路内呼気側に毎分300mlのCO2を送り, ベンチレータで一定換気を継続し, 吸気側CO2分圧が10mmHgになるまで観察した. それが1mmHg以下に留まる時間は, 他剤と大差なかった. 臨床例では, ヤバシライム®-fを1,100g使用下に, 毎分2Lの低流量セボフルラン麻酔を行った. 吸気側CO2分圧が1mmHgになるまでに, 成人例で計約30時間の麻酔が可能であった. ヤバシライム®は臨床使用に耐える. CO2吸収剤の交換は, 吸気側CO2分圧値が1mmHgになったときとし, 指示薬色調変化をその予...

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Veröffentlicht in:日本臨床麻酔学会誌 2009/07/15, Vol.29(4), pp.500-505
1. Verfasser: 森岡, 亨
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:国産の新CO2吸収剤ヤバシライム®の実用性について内外5社製品と比較検討した. 麻酔器回路内呼気側に毎分300mlのCO2を送り, ベンチレータで一定換気を継続し, 吸気側CO2分圧が10mmHgになるまで観察した. それが1mmHg以下に留まる時間は, 他剤と大差なかった. 臨床例では, ヤバシライム®-fを1,100g使用下に, 毎分2Lの低流量セボフルラン麻酔を行った. 吸気側CO2分圧が1mmHgになるまでに, 成人例で計約30時間の麻酔が可能であった. ヤバシライム®は臨床使用に耐える. CO2吸収剤の交換は, 吸気側CO2分圧値が1mmHgになったときとし, 指示薬色調変化をその予報と考えるのがよい.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.29.500