種々の病態での神経筋接合部の変化と筋弛緩モニタリングの留意点

筋弛緩状態評価を行う際には, 神経筋病態が筋弛緩モニター情報に及ぼす影響を考慮する必要がある. 重症筋無力症やLambert-Eaton症候群等の神経筋接合部疾患では, 神経筋伝達機能低下のため筋弛緩薬の作用が増強される. Duchenne型筋ジストロフィーや筋緊張性ジストロフィー等の筋疾患や敗血症病態では筋線維のみならず神経筋接合部も障害されることがあり, 筋弛緩薬の作用増強がみられることがある. また筋収縮力が微弱な場合, 単収縮が長時間持続する場合, 興奮収縮連関に異常がある場合も, 筋弛緩モニター情報が不正確になることがある....

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Veröffentlicht in:日本臨床麻酔学会誌 2009/01/15, Vol.29(1), pp.23-34
Hauptverfasser: 成松, 英智, 新谷, 知久, 並木, 昭義
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:筋弛緩状態評価を行う際には, 神経筋病態が筋弛緩モニター情報に及ぼす影響を考慮する必要がある. 重症筋無力症やLambert-Eaton症候群等の神経筋接合部疾患では, 神経筋伝達機能低下のため筋弛緩薬の作用が増強される. Duchenne型筋ジストロフィーや筋緊張性ジストロフィー等の筋疾患や敗血症病態では筋線維のみならず神経筋接合部も障害されることがあり, 筋弛緩薬の作用増強がみられることがある. また筋収縮力が微弱な場合, 単収縮が長時間持続する場合, 興奮収縮連関に異常がある場合も, 筋弛緩モニター情報が不正確になることがある.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.29.23