走運動による損傷坐骨神経でのM2マクロファージの増加は神経障害性疼痛の緩和に関与する
「はじめに」アロディニアや熱痛覚過敏を主症状とする神経障害性疼痛は, 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や麻薬性鎮痛薬が奏功しない難治性の疼痛であり, 神経障害性疼痛を有する多くの疼痛患者は, 身体の活動量や機能が低下し, 生活の質は著しく損なわれる. 近年, 神経障害性疼痛の緩和には, 身体運動が効果的であることが注目されるようになってきた. 例えば, 神経障害性疼痛モデル動物に対する走運動が, 中脳中心灰白質や吻側延髄腹内側部での内因性オピオイド(β-endorphin, Met-enkephalin)を増加させることや, 走運動や水泳運動が損傷坐骨神経における炎症性サイトカイン(tu...
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Veröffentlicht in: | PAIN RESEARCH 2015-08, Vol.30 (3), p.135-147 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」アロディニアや熱痛覚過敏を主症状とする神経障害性疼痛は, 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や麻薬性鎮痛薬が奏功しない難治性の疼痛であり, 神経障害性疼痛を有する多くの疼痛患者は, 身体の活動量や機能が低下し, 生活の質は著しく損なわれる. 近年, 神経障害性疼痛の緩和には, 身体運動が効果的であることが注目されるようになってきた. 例えば, 神経障害性疼痛モデル動物に対する走運動が, 中脳中心灰白質や吻側延髄腹内側部での内因性オピオイド(β-endorphin, Met-enkephalin)を増加させることや, 走運動や水泳運動が損傷坐骨神経における炎症性サイトカイン(tumor necrosis factor-α[TNF-α], interleukin-1β[IL-1β])の減少を誘導して機械的アロディニアと熱痛覚過敏を緩和させることが示されている. |
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ISSN: | 0915-8588 |
DOI: | 10.11154/pain.30.135 |