成熟ラット脊髄膠様質におけるTRPA1チャネルのリドカインによる活性化
『はじめに』 Transient receptor potential(TRP)チャネルは, 6回膜貫通型の非選択的陽イオン透過性のイオンチャネルで, 哺乳類ではTRPC, TRPV, TRPM, TRPA, TRPML, TRPPの6つのサブファミリーが存在することが知られている. TRPチャネルは様々な化学的および物理的な刺激により活性化される15). 例えば, TRPV1チャネルは侵害性の熱刺激, プロトンおよびカプサイシンにより活性化され1), また, TRPA1チャネルは侵害性の冷刺激, マスタードオイル, シナモンオイル, 生姜成分, ニンニク成分などにより活性化される13). T...
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Veröffentlicht in: | PAIN RESEARCH 2010, Vol.25 (3), p.145-157 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 『はじめに』 Transient receptor potential(TRP)チャネルは, 6回膜貫通型の非選択的陽イオン透過性のイオンチャネルで, 哺乳類ではTRPC, TRPV, TRPM, TRPA, TRPML, TRPPの6つのサブファミリーが存在することが知られている. TRPチャネルは様々な化学的および物理的な刺激により活性化される15). 例えば, TRPV1チャネルは侵害性の熱刺激, プロトンおよびカプサイシンにより活性化され1), また, TRPA1チャネルは侵害性の冷刺激, マスタードオイル, シナモンオイル, 生姜成分, ニンニク成分などにより活性化される13). TRPA1チャネルは全身麻酔薬により開口することも明らかにされている12). 局所麻酔薬が電位依存性Na+チャネルを抑制することはよく知られているが3), 最近, 異種細胞に強制発現された, あるいは, 後根神経節(DRG)ニューロンに内在しているTRPチャネルを局所麻酔薬が活性化することが報告された9). |
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ISSN: | 0915-8588 |
DOI: | 10.11154/pain.25.145 |