ラット硬膜外脊髄電気刺激モデルにおける鎮痛効果および神経伝達物質遊離量の測定
種々の難治性疼痛症例に対する硬膜外脊髄刺電気激療法(以下SCS)の有効性が多く報告されている. しかし, このSCSの鎮痛発現に関する詳細は未だ不明な点が多い. 今回, ラットにおけるSCSによる抗侵害刺激作用をフォルマリン誘発炎症性疼痛モデルを用いて, 検討したので報告する. 〔対象〕セボフルラン麻酔下でSD系ラット(雄250-300g)に(1), Yakshの方法により先端が腰椎膨大部となるように脊髄用微小透析プローブを留置. (2), SCSに用いるラット用硬膜外カテーテル電極を硬膜外腔(下部胸椎より頭側方向)に挿入し, SCS作動により後肢への刺激が発現される位置に留置した. 手術後3...
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Veröffentlicht in: | PAIN RESEARCH 2001, Vol.16 (3), p.9-9 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 種々の難治性疼痛症例に対する硬膜外脊髄刺電気激療法(以下SCS)の有効性が多く報告されている. しかし, このSCSの鎮痛発現に関する詳細は未だ不明な点が多い. 今回, ラットにおけるSCSによる抗侵害刺激作用をフォルマリン誘発炎症性疼痛モデルを用いて, 検討したので報告する. 〔対象〕セボフルラン麻酔下でSD系ラット(雄250-300g)に(1), Yakshの方法により先端が腰椎膨大部となるように脊髄用微小透析プローブを留置. (2), SCSに用いるラット用硬膜外カテーテル電極を硬膜外腔(下部胸椎より頭側方向)に挿入し, SCS作動により後肢への刺激が発現される位置に留置した. 手術後3日間は経観し, 行動学的に問題の無いラットを実験対象とした. 〔方法〕SCS作動(作動群)および非作動(対照群)の実験群に分け, 各群に対しラット後肢皮下にフォルマリンを注入し, 60分間flinching回数を測定した. また, 経時的に脊髄用微小透析プローブより脳脊髄液中の神経伝達物質を回収した. 〔結果〕対照群との比較において作動群では第2相におけるflinchingが抑制され, 脳脊髄液中のNA, 5-HTの放出量が増加する傾向を認めた. |
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ISSN: | 0915-8588 |