内視鏡を用いた硬膜外腔の連続的観察と治療への応用

ペインクリニックにおいて, 硬膜外ブロックは疼痛管理上重要な手技であるが, 効果の確実性という点で対象となる症例の原疾患, ないしは症例の解剖学的特性に左右される部分が少なからず存在する. 近年各種の診断機器の進歩により, 硬膜外腔の解剖学的特性が明らかにされつつあり, 先達により経験的に伝授されてきた硬膜外ブロック施行時の注意点の的確さが再認識されつつある. とくに硬膜外腔の結合組織として, の存在が明らかになったことは硬膜外ブロック, 持続硬膜外ブロック時の従来の盲目的な手技に警鐘を投げかけるものとも言えよう. しかしながらP.M.D.の存在について言及したこの10年間のレポート中, 生体...

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Hauptverfasser: 守安信明, 守安稔
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:ペインクリニックにおいて, 硬膜外ブロックは疼痛管理上重要な手技であるが, 効果の確実性という点で対象となる症例の原疾患, ないしは症例の解剖学的特性に左右される部分が少なからず存在する. 近年各種の診断機器の進歩により, 硬膜外腔の解剖学的特性が明らかにされつつあり, 先達により経験的に伝授されてきた硬膜外ブロック施行時の注意点の的確さが再認識されつつある. とくに硬膜外腔の結合組織として, の存在が明らかになったことは硬膜外ブロック, 持続硬膜外ブロック時の従来の盲目的な手技に警鐘を投げかけるものとも言えよう. しかしながらP.M.D.の存在について言及したこの10年間のレポート中, 生体例のそれは少なく, かつ直視したものはわずか数例に過ぎず, かつ一部にすぎない. 今回筆者等は外径0.75mmの内視鏡を用いて下部胸椎から仙椎までの硬膜外腔の連続的観察と直視下での薬剤注入による疼痛管理を行ない, 若干の知見を得たので報告する.
ISSN:0915-8588