9. FIM社会的認知スコアと服薬管理機能等との関連について

当院回復期リハビリテーション病棟を退院した脳血管障害等を主体とした108例について, FIM社会認知スコアの重傷度と服薬セットの可否および服薬管理能力の有無との関連ならびに転倒の有無との関連等について検討を加え, 次の結果を得た. 内服セット可能な症例群では入院時のFIM社会的認知スコアが統計学的に有意に高い結果を示した. また入院時転倒転落に関する症例群のFIM社会的認知スコアは転倒転落の無い群のそれに比して低く留まった. しかし退院時のFIM社会的認知スコアと転倒転落の有無との有意の差を認めなかった. これらの結果からFIM社会的認知スコアと服薬セットおよび服薬管理能力とは統計学的に高い関...

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Veröffentlicht in:リハビリテーション医学 2006, Vol.43 (6), p.392-392
Hauptverfasser: 及川忠人, 藤井裕, 小野寺英樹
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:当院回復期リハビリテーション病棟を退院した脳血管障害等を主体とした108例について, FIM社会認知スコアの重傷度と服薬セットの可否および服薬管理能力の有無との関連ならびに転倒の有無との関連等について検討を加え, 次の結果を得た. 内服セット可能な症例群では入院時のFIM社会的認知スコアが統計学的に有意に高い結果を示した. また入院時転倒転落に関する症例群のFIM社会的認知スコアは転倒転落の無い群のそれに比して低く留まった. しかし退院時のFIM社会的認知スコアと転倒転落の有無との有意の差を認めなかった. これらの結果からFIM社会的認知スコアと服薬セットおよび服薬管理能力とは統計学的に高い関連があり, さらに転倒の有無との相関も認め, ADL改善と看護(介護)支援方法等への示唆が含まれる内容であると思われた.
ISSN:0034-351X