脳卒中片麻痺患者に対する上肢機能訓練装置の使用経験

ロボット技術の進歩とともにリハビリテーション医療の現場にもこれらが応用されるようになってきている.今回我々は3次元動作を可能とし,さらにバーチャルリアリティ技術を応用して視覚及び力覚フィードバックを可能とした上肢機能訓練装置を開発した.これを脳卒中片麻痺患者に応用し,その効果を検討した.対象は慢性期の脳卒中片麻痺患者 6 名とし,40 分間の訓練を 1 週間に3 回,6 週間受けるものとした.Fugl-Meyer Assessment,Motricity indexなどにより訓練期間前後の上肢機能を比較した.Fugl-Meyer Assessmentにおいて統計学的に有意な改善を得た.特に本装...

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Veröffentlicht in:リハビリテーション医学 2006, Vol.43(6), pp.347-352
Hauptverfasser: 宮越, 浩一, 道免, 和久, 小山, 哲男, 古荘, 純次, 小柳, 健一
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:ロボット技術の進歩とともにリハビリテーション医療の現場にもこれらが応用されるようになってきている.今回我々は3次元動作を可能とし,さらにバーチャルリアリティ技術を応用して視覚及び力覚フィードバックを可能とした上肢機能訓練装置を開発した.これを脳卒中片麻痺患者に応用し,その効果を検討した.対象は慢性期の脳卒中片麻痺患者 6 名とし,40 分間の訓練を 1 週間に3 回,6 週間受けるものとした.Fugl-Meyer Assessment,Motricity indexなどにより訓練期間前後の上肢機能を比較した.Fugl-Meyer Assessmentにおいて統計学的に有意な改善を得た.特に本装置の主な訓練対象となる上肢近位項目の改善が大きかった.本装置はバーチャルリアリティ技術を応用し,長時間の自主訓練を集中して行えるよう設計している.脳卒中慢性期患者の自主訓練装置として実用化を進める.
ISSN:0034-351X
1880-778X
DOI:10.2490/jjrm1963.43.347