5.人工膝関節抜去後に歩行可能となった悪性関節リウマチの1例

症例:77歳, 男性. 1993年発症し, 1997年より症状増悪. 1999年左股関節置換. 2001年左膝, 2002年右股, 膝関節置換. 右膝置換3ヵ月後にMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)感染確認され, 洗浄, デブリトマン施行するも, 感染コントロール困難で, 2005年1月抜去, バンコマイシン(VCM)含有セメントビーズ留置. 4月11日当院入院. 両肘伸展屈曲制限, 手関節強直と手指変形, 右膝可動域制限あり, 下肢筋力の低下あり, 起立歩行が困難であった. 過去の報告では, 抜去後, 歩行不能となる症例が多いが, 本症例では, セメントビーズ留置後に, 長下肢装具使用...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:リハビリテーション医学 2005-11, Vol.42 (11), p.784-784
Hauptverfasser: 赤嶺紀子, 清水美帆, 安達涼子, 甘井 努, 高田 研, 新舎規由, 安間久芳, 大嶋義之, 隅谷 政, 石神重信, 甲山 篤, 岩瀬敏樹
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例:77歳, 男性. 1993年発症し, 1997年より症状増悪. 1999年左股関節置換. 2001年左膝, 2002年右股, 膝関節置換. 右膝置換3ヵ月後にMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)感染確認され, 洗浄, デブリトマン施行するも, 感染コントロール困難で, 2005年1月抜去, バンコマイシン(VCM)含有セメントビーズ留置. 4月11日当院入院. 両肘伸展屈曲制限, 手関節強直と手指変形, 右膝可動域制限あり, 下肢筋力の低下あり, 起立歩行が困難であった. 過去の報告では, 抜去後, 歩行不能となる症例が多いが, 本症例では, セメントビーズ留置後に, 長下肢装具使用した起立歩行訓練を実施. 家人への起立介助法の指導なども行った結果, T字杖を用いての歩行可能となり, 自宅退院となった. 作業療法として, 趣味の書道を積極的に取り入れることで, 本人のリハビリテーションヘの意欲が向上した. 経過中に炎症反応の上昇がみられたが, 感染は証明されず, 悪性関節リウマチのコントロールも良好であった.
ISSN:0034-351X