2. 当院における簡易懸濁法導入の試み

【目的】経管栄養患者への薬剤投与法として従来の粉砕法に代わる新しい簡易懸濁法を導入, 実施したので報告する. 【対象と方法】対象は当院入院中で簡易懸濁法導入前後8週間, 経管にて一定の薬剤を投与されていた18例. 方法は, 簡易懸濁法導入前後にアンケート調査を実施分析した. 薬剤の溶解実験および粉砕法で投与した場合の薬剤損失量の測定を行った. さらに薬剤部での薬剤費, 調剤時間, 経費について比較した. 【結果】簡易懸濁法導入後, 病棟での薬剤投与に要する時間は毎食約10分, 1日30分以上削減できた. 薬剤部での調剤時間は1週間で約40分短縮, 分包紙などの経費は1週間に約3,000円節約で...

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Veröffentlicht in:リハビリテーション医学 2005-06, Vol.42 (6), p.427-427
Hauptverfasser: 森 俊子, 松岡寿江, 坂田 睦
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】経管栄養患者への薬剤投与法として従来の粉砕法に代わる新しい簡易懸濁法を導入, 実施したので報告する. 【対象と方法】対象は当院入院中で簡易懸濁法導入前後8週間, 経管にて一定の薬剤を投与されていた18例. 方法は, 簡易懸濁法導入前後にアンケート調査を実施分析した. 薬剤の溶解実験および粉砕法で投与した場合の薬剤損失量の測定を行った. さらに薬剤部での薬剤費, 調剤時間, 経費について比較した. 【結果】簡易懸濁法導入後, 病棟での薬剤投与に要する時間は毎食約10分, 1日30分以上削減できた. 薬剤部での調剤時間は1週間で約40分短縮, 分包紙などの経費は1週間に約3,000円節約できた. ラニラピッドは粉砕法では分包紙などへの付着性が強く調剤から投与までに11.8~51.4%の薬剤損失が認められた.
ISSN:0034-351X