リハビリテーション科専門医の関与の有無と患者のアウトカム —ADL改善度,ADL改善率および自宅退院率との関連

I. 目的 本研究の目的は, リハビリテーション(以下, リハ)科専門医が関わると, 患者のアウトカム(治療成績)が改善するか否かを検討することである. II. 対象と方法 II-1. 調査対象と調査方法 2003年度に本学会が実施した「リハビリテーション患者の治療効果と診療報酬の実態調査」のデータを二次分析した. 本学会に所属する専門医790名と, 回復期リハ病棟をもち専門医が勤務していない111病院に調査票(病院, 病棟調査票, 患者調査票)を送付した. 2003年3月1日から31日の1ヵ月間に退院した1,446人(78病院)分の患者データが回収された. II-2. 調査内容 患者のアウト...

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Veröffentlicht in:リハビリテーション医学 2005/04/18, Vol.42(4), pp.232-236
Hauptverfasser: 石田暉, 田中宏太佳, 岡川敏郎, 畑野栄治, 梅津祐一, 尾花正義, 高橋紳一, 江端広樹, 椎野泰明, 赤星和人
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:I. 目的 本研究の目的は, リハビリテーション(以下, リハ)科専門医が関わると, 患者のアウトカム(治療成績)が改善するか否かを検討することである. II. 対象と方法 II-1. 調査対象と調査方法 2003年度に本学会が実施した「リハビリテーション患者の治療効果と診療報酬の実態調査」のデータを二次分析した. 本学会に所属する専門医790名と, 回復期リハ病棟をもち専門医が勤務していない111病院に調査票(病院, 病棟調査票, 患者調査票)を送付した. 2003年3月1日から31日の1ヵ月間に退院した1,446人(78病院)分の患者データが回収された. II-2. 調査内容 患者のアウトカムは, ADL改善度〔退院時Barthel Index(BI)から入院時BIを引いた値〕, 一日あたりADL改善率(ADL改善度を入院日数で除した値), 自宅退院率とした. アウトカムとの関連を検討した主な調査内容は, 年齢, 性別, 主病名, 入院時BI, 発症後リハ初日病日(発症からリハ初日までの日数)入院期間(入院日数), 平日1日あたり訓練量(PT, OT訓練量+上限超訓練量+自主, 自己訓練量), 定期的カンファレンス実施の有無(患者の入院した病院が全患者を対象とした定期的カンファレンスを実施しているか否か), 入院病棟種別(回復期リハ病棟/非回復期リハ病棟), 専門医の関与の有無(関わった医師が専門医か非専門医か), リハ施設基準などであった.
ISSN:0034-351X
1880-778X
DOI:10.2490/jjrm1963.42.232