更生相談所とリハビリテーション
身体障害者更生相談所および知的障害者更生相談所は, それぞれ身体障害者福祉法(第11条), 知的障害者福祉法(第12条)の規定により都道府県が設置する行政機関である. 更生相談所は法の制定以来, 福祉行政推進の専門的技術的中枢機関として位置付けられてきた. しかし, 生活水準の向上, 少子高齢化の進行など社会情勢の変化に伴って, 福祉行政全体が新たな局面を迎えている現在, 更生相談所においても, 時代の要請に応じた役割の見直し, 体制整備が緊急の課題である. 一方, 介護保険の導入や医療制度改革のもと, 障害者のリハビリテーション(以下, リハ)を取り巻く状況の変化も著しい. 障害の発生から障...
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Veröffentlicht in: | リハビリテーション医学 2003, Vol.40 (4), p.241-250 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 身体障害者更生相談所および知的障害者更生相談所は, それぞれ身体障害者福祉法(第11条), 知的障害者福祉法(第12条)の規定により都道府県が設置する行政機関である. 更生相談所は法の制定以来, 福祉行政推進の専門的技術的中枢機関として位置付けられてきた. しかし, 生活水準の向上, 少子高齢化の進行など社会情勢の変化に伴って, 福祉行政全体が新たな局面を迎えている現在, 更生相談所においても, 時代の要請に応じた役割の見直し, 体制整備が緊急の課題である. 一方, 介護保険の導入や医療制度改革のもと, 障害者のリハビリテーション(以下, リハ)を取り巻く状況の変化も著しい. 障害の発生から障害者の地域での生活の再構築に至るまでに必要な保健医療福祉サービスをどのように開発発展させていくのか, 我々リハ医療に携わる医師(以下, リハ医)の課題でもある. 本稿では身体障害者更生相談所の役割について述べる. |
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ISSN: | 0034-351X |