高齢脳卒中患者に対する理学療法と作業療法による急性期リハビリテーションの効果に関する研究

脳卒中急性期リハビリテーションの質量の差異と効果について無作為化比較試験を行った. 対象選択基準は, 70歳以上の初回脳卒中, ラクナを除く中大脳動脈域脳梗塞, 視床出血または被殻出血, 発症2日以内のリハビリテーション開始時にBrunnstrom stage IV以下などとした. 急性期リハビリテーション(2週間のPTとOT)を基本群(11例;1日各20分)と強化群(11例;1日各40分:動作訓練とADL訓練を付加)に実施し, 3週目からは両群とも1日各40分の通常の機能訓練とした. 開始時の機能障害などに有意差はなかった. 強化群は基本群よりも開始後2~4週の間で下肢の片麻痺12グレードが...

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Veröffentlicht in:リハビリテーション医学 2003, Vol.40 (3), p.196-204
Hauptverfasser: 佐鹿博信, 今吉晃, 松葉好子, 遠藤美帆
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:脳卒中急性期リハビリテーションの質量の差異と効果について無作為化比較試験を行った. 対象選択基準は, 70歳以上の初回脳卒中, ラクナを除く中大脳動脈域脳梗塞, 視床出血または被殻出血, 発症2日以内のリハビリテーション開始時にBrunnstrom stage IV以下などとした. 急性期リハビリテーション(2週間のPTとOT)を基本群(11例;1日各20分)と強化群(11例;1日各40分:動作訓練とADL訓練を付加)に実施し, 3週目からは両群とも1日各40分の通常の機能訓練とした. 開始時の機能障害などに有意差はなかった. 強化群は基本群よりも開始後2~4週の間で下肢の片麻痺12グレードが有意に向上した. 高齢脳卒中では, 機能障害と能力障害の改善のために, 動作訓練などの特別な急性期リハビリテーションが有効であった.
ISSN:0034-351X