慢性期頸髄損傷者の評価におけるBarthel Index, FIMの問題
「目的」一般にはBarthel IndexやFIMの得点でGoal到達判定されることが多い. 慢性期に入り今後は維持的な訓練になると言われた頸髄損傷者は少なくない. そう判定して良いのか. 慢性期の完全型頸髄損傷者(頸損者)のADL評価におけるBarthel Index・FIMの問題点について車椅子能力を例に考える. 「対象」昭和60年から平成7年迄の間に受傷し, 平成2年4月から平成10年5月迄の間にセンターへ入所した外傷性頸損者136名(男性121名, 女性15名)とした. 対象の平均年齢は24.6歳で, 頸髄損傷レベル別分類では, C4は3名 C5は38名 C6は67名 C7は24名 C...
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Veröffentlicht in: | リハビリテーション医学 2001, Vol.38 (suppl), p.S361-S361 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「目的」一般にはBarthel IndexやFIMの得点でGoal到達判定されることが多い. 慢性期に入り今後は維持的な訓練になると言われた頸髄損傷者は少なくない. そう判定して良いのか. 慢性期の完全型頸髄損傷者(頸損者)のADL評価におけるBarthel Index・FIMの問題点について車椅子能力を例に考える. 「対象」昭和60年から平成7年迄の間に受傷し, 平成2年4月から平成10年5月迄の間にセンターへ入所した外傷性頸損者136名(男性121名, 女性15名)とした. 対象の平均年齢は24.6歳で, 頸髄損傷レベル別分類では, C4は3名 C5は38名 C6は67名 C7は24名 C8は4名であった. (ただし頸髄損傷レベルが異なる場合は重い方を頸髄損傷レベルとした. )「方法」頸損者の日常生活活動における車椅子操作能力を, Barthel Index・FIM・センター方式の3方式で定期的に調査し比較した. 「結果」慢性期頸損者の車椅子操作能力の評価では, Barthel Index・FIMのいずれも充分と言えなかった. 「結語」急性期・亜急性期の頸損者のADL評価としてBarthel IndexやFIMはとても有用であるが, 慢性期の評価となると問題が出てくる. |
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ISSN: | 0034-351X |