介護者が負担と感じた介護項目と負担感の程度及び希望するサービスについて介護者へのアンケート調査から
「目的」公的介護保険でどのようなサービスを選択するかによって退院後の患者・家族のQOLが変化することがある. 当院では脳血管障害患者に外泊訓練を行い, 家族から家庭でのADLや介護状況の聞きとりを行い訓練及び退院後のサービスに反映しようと努めている. しかし, 介護で大変だった項目の聞き取りはよく行なわれているが, どの程度大変だったかについては十分ではないように思われた. そこで今回我々は家族が外泊時に患者のADLをどうとらえ, どの介護項目に負担を感じ, それがどの程度なのか, また, 退院後どのような介護サービスを希望しているかについて調査検討を行い若干の知見を得たので報告する. 「方法...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | リハビリテーション医学 2001, Vol.38 (suppl), p.S319-S319 |
---|---|
Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 「目的」公的介護保険でどのようなサービスを選択するかによって退院後の患者・家族のQOLが変化することがある. 当院では脳血管障害患者に外泊訓練を行い, 家族から家庭でのADLや介護状況の聞きとりを行い訓練及び退院後のサービスに反映しようと努めている. しかし, 介護で大変だった項目の聞き取りはよく行なわれているが, どの程度大変だったかについては十分ではないように思われた. そこで今回我々は家族が外泊時に患者のADLをどうとらえ, どの介護項目に負担を感じ, それがどの程度なのか, また, 退院後どのような介護サービスを希望しているかについて調査検討を行い若干の知見を得たので報告する. 「方法」当院某病棟に入院中で年末年始に外泊訓練を行なった脳血管障害患者42名の主たる介護者に記名式アンケート調査を行なった. 「結果」「寝たきり度」はランクJが4名, ランクAが16名, ランクBが20名, ランクCが2名であり, 痴呆度は正常が27名であった. ADLでは「食事」「排泄」は自立が過半数であったが, 「入浴」は17名が全介助であった. 負担に感じた介護項目では「入浴」が17名と圧倒的に多く, このうち2/3の介護者が介護全体の5割以上の負担であったとしていた. 退院後の介護サービスでは「機能訓練」が26名, 「口常生活用具の給付等」17名, 「デイサービス」「ホームヘルプサービス」「入浴サービス」13名の順であった. 「結論」介護者は「入浴サービス」のように現在必要と思われるサービス及び「機能訓練」への希望が大きかった. |
---|---|
ISSN: | 0034-351X |