介護保険サービスと訪問診療で在宅生活は支えられるか

「目的」現在在宅生活をされている身体障害者の各種医療介護サービスの利用頻度と緊急入院・入所回数を調査し, 要介護度・寝たきり度に応じた各サービスの適切な頻度を導入することにより, 緊急入院・入所の防止に役立てる. 「方法」当クリニックより訪問診療を行っている58名につき, 平成12年4月より12月までの9ヶ月間の訪問看護・リハ, 訪問診療, 通所リハ, 短期入所の利用頻度, 年齢, 原疾患, 身体状況と緊急入院の有無について調査し, 緊急入院をした群(I群)としなかった群(II群)について比較検討した. 「結果」訪問診療は原則的に1回/2週行っている. 期間中緊急入院・入所は35件あった. I...

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Veröffentlicht in:リハビリテーション医学 2001, Vol.38 (suppl), p.S210-S210
Hauptverfasser: 河野光宏, 宮本寛, 永野啓輔, 田中正樹, 石川誠
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「目的」現在在宅生活をされている身体障害者の各種医療介護サービスの利用頻度と緊急入院・入所回数を調査し, 要介護度・寝たきり度に応じた各サービスの適切な頻度を導入することにより, 緊急入院・入所の防止に役立てる. 「方法」当クリニックより訪問診療を行っている58名につき, 平成12年4月より12月までの9ヶ月間の訪問看護・リハ, 訪問診療, 通所リハ, 短期入所の利用頻度, 年齢, 原疾患, 身体状況と緊急入院の有無について調査し, 緊急入院をした群(I群)としなかった群(II群)について比較検討した. 「結果」訪問診療は原則的に1回/2週行っている. 期間中緊急入院・入所は35件あった. I群は実人数26名, 平均年齢78.8歳, 寝たきり度はB50%, C42%, 原疾患は脳血管障害77%, 脊髄疾患12%, その他11%であった. II群は32名, 平均年齢73.6歳, 寝たきり度B49%, C41%, 脳血管障害50%, 脊髄疾患13%, 変性疾患9%, 痴呆症9%, その他19%であった. 訪問看護の月平均利用回数はI群で少なく, 訪問診療と訪問リハは差を認めず, 通所リハ, 短期入所はI群が多かった. 「結論」I群II群とも寝たきり度には大差ないが, 平均年齢, 原疾患, サービス利用頻度に差が見られ, 現在のサービス内容からすると, 今後も機能・病状維持ができない可能性の方も存在と思われる. これらの結果をもとにサービス内容について考察する.
ISSN:0034-351X