リハ開始直後に急性増悪したCIDPの1症例
「症例」74歳, 男性. 「主訴」手足のしびれ, 筋力低下. 「現病歴」1999年10月足趾, 足底および手のMP関節に異常感覚が出現. 同年11月から発熱, 咳嗽が出現し近医で治療を受けた. 2000年8月より歩行不安定になり9月下旬より感覚障害の悪化と易転倒性, 体重減少が見られた. 10月26日他院を受診しCIDPの診断を受け, 11月7日当院神経内科に入院した. 「入院後の経過」免疫グロブリン療法後, 握力と自覚症状は改善した. 11月30日当部にリハビリテーション依頼あり, 12月1日よりPT・OT開始した. 4日より両下肢筋力低下, 6日に両眼外転障害が出現. 8日に呼吸状態が悪化...
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Zusammenfassung: | 「症例」74歳, 男性. 「主訴」手足のしびれ, 筋力低下. 「現病歴」1999年10月足趾, 足底および手のMP関節に異常感覚が出現. 同年11月から発熱, 咳嗽が出現し近医で治療を受けた. 2000年8月より歩行不安定になり9月下旬より感覚障害の悪化と易転倒性, 体重減少が見られた. 10月26日他院を受診しCIDPの診断を受け, 11月7日当院神経内科に入院した. 「入院後の経過」免疫グロブリン療法後, 握力と自覚症状は改善した. 11月30日当部にリハビリテーション依頼あり, 12月1日よりPT・OT開始した. 4日より両下肢筋力低下, 6日に両眼外転障害が出現. 8日に呼吸状態が悪化し人工呼吸器管理となった. その間も症状や治療経過に合わせてベッドサイドでのPTを継続して行なった. ステロイドパルス療法後脳神経・呼吸筋麻痺は改善し, 訓練を継続し, 入院時と同じADL遂行可能なレベルに改善し退院した. 本症例の急性増悪の原因として血液疾患が疑われているが確定診断には至っていない. |
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ISSN: | 0034-351X |