VE, VFを使った摂食・嚥下障害児の評価と摂食指導

摂食・嚥下障害児の評価は観察での口腔機能評価が主だが, 今回, 未経口摂取の3名と経口摂取するも熱発が頻回な1名を, ビデオ内視鏡検査(VE)とビデオ嚥下造影検査(VF)で評価し摂食指導を行った. VEでは唾液嚥下の可否と誤嚥の有無, ミルクの咽頭クリアランスを観察, VFでは40%Ba水(適宜とろみ)・Ba入り1%介護用寒天・プリンを用い, 拒食があれば食事にBaを混ぜ施行した. その結果, VE上唾液誤嚥はないが声門周囲, 梨状陥凹に唾液が貯留し, VFで使用した全食材で多量の誤嚥がある2症例は経口摂取不可とした. VF上誤嚥がないか, 水のみ誤嚥する症例は経口摂取可としたが, その食形態...

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Hauptverfasser: 細川賀乃子, 近藤和泉, 佐藤能啓, 岩田学, 相馬正始
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:摂食・嚥下障害児の評価は観察での口腔機能評価が主だが, 今回, 未経口摂取の3名と経口摂取するも熱発が頻回な1名を, ビデオ内視鏡検査(VE)とビデオ嚥下造影検査(VF)で評価し摂食指導を行った. VEでは唾液嚥下の可否と誤嚥の有無, ミルクの咽頭クリアランスを観察, VFでは40%Ba水(適宜とろみ)・Ba入り1%介護用寒天・プリンを用い, 拒食があれば食事にBaを混ぜ施行した. その結果, VE上唾液誤嚥はないが声門周囲, 梨状陥凹に唾液が貯留し, VFで使用した全食材で多量の誤嚥がある2症例は経口摂取不可とした. VF上誤嚥がないか, 水のみ誤嚥する症例は経口摂取可としたが, その食形態や一口量, 姿勢, 介助方法の選択には, VFが有用であった.
ISSN:0034-351X