大腿骨頸部外側骨折術後の歩行能力に関与する因子について
「目的」CHS法を行った安定型転子部骨折術後の歩行能力に関与する因子について検討した. 「対象および方法」1996~1998年に当科にてCHS法を行った安定型転子部骨折の患者65例(男性15例, 女性50例)を対象とし, 退院後の歩行能力を電話アンケートにて調査した. 年齢は64~94歳, 平均81.1歳である. 退院後の歩行能力に影響を与える因子を, 年齢, 性別, Body Mass Index(BMI), 受傷前の歩行能力, 受傷前の生活環境, 痴呆, 受傷から手術までの期間, 手術から荷重歩行までの期間, 麻酔方法, アメリカ麻酔学会による術前状態分類(ASA分類), 退院時の歩行能力...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「目的」CHS法を行った安定型転子部骨折術後の歩行能力に関与する因子について検討した. 「対象および方法」1996~1998年に当科にてCHS法を行った安定型転子部骨折の患者65例(男性15例, 女性50例)を対象とし, 退院後の歩行能力を電話アンケートにて調査した. 年齢は64~94歳, 平均81.1歳である. 退院後の歩行能力に影響を与える因子を, 年齢, 性別, Body Mass Index(BMI), 受傷前の歩行能力, 受傷前の生活環境, 痴呆, 受傷から手術までの期間, 手術から荷重歩行までの期間, 麻酔方法, アメリカ麻酔学会による術前状態分類(ASA分類), 退院時の歩行能力, 退院後の生活環境に分け, 各項目と退院後の歩行能力との相関について検討した. 「結果」退院後の歩行能力の予後予測に有用と考えられた因子(p<0.05)は年齢, 受傷前の歩行能力, 痴呆, 退院時の歩行能力, ASA分類であった. この項目について重回帰分析を行ったところY(退院時歩行能力)=-0.025x_1 (年齢)+0.175x_2 (受傷前の生活環境)+0.271x_3 (痴呆)+0.616x_4 (退院時の歩行能力)-0.266x_5 (ASA分類)+3.437の式が得られた. |
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ISSN: | 0034-351X |