高齢者の脊椎圧迫骨折の運動療法
高齢者の脊椎圧迫骨折に対して運動療法を考案した. 骨粗鬆症を基本とするさまざまな合併症を有する患者に対して適応があり, かつ在宅で施行することによって良好な結果を得られた. 本法はクリニカルパスを検討するうえで有用であると考えられ報告する. 「運動療法のプログラム」1)安静(患部・骨折部の安静), 2)Rolling Over, 3)腹這いで股関節支持による下肢接地または横歩き, 4)腹這いで上肢支持による横歩き, 5)歩行器訓練, これ以後は受傷前のADLを目安にして進める. 「運動療法の基本的考え」1)椎体は整復ではなく固定する(つぶれたままにする). 治療期間を通じてコルセットやギプスは...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 高齢者の脊椎圧迫骨折に対して運動療法を考案した. 骨粗鬆症を基本とするさまざまな合併症を有する患者に対して適応があり, かつ在宅で施行することによって良好な結果を得られた. 本法はクリニカルパスを検討するうえで有用であると考えられ報告する. 「運動療法のプログラム」1)安静(患部・骨折部の安静), 2)Rolling Over, 3)腹這いで股関節支持による下肢接地または横歩き, 4)腹這いで上肢支持による横歩き, 5)歩行器訓練, これ以後は受傷前のADLを目安にして進める. 「運動療法の基本的考え」1)椎体は整復ではなく固定する(つぶれたままにする). 治療期間を通じてコルセットやギプスは使用しない. 2)患部(骨折部)の免荷を図りながら運動療法を進め, 日常生活に応用する. 3)骨粗鬆症の予防的意義. 「運動療法施行例」合併症を持つ脊椎圧迫骨折患者13例, 男性2例, 女性9例, 年齢61~90歳, 平均68.9歳, 主な基礎疾患, 脳梗塞(片麻痺, 脳血管性痴呆), 糖尿病, 肺気腫, 慢性関節リウマチ, うつ病, 悪性リンパ腫, 平均治療期間(運動療法が終了し受傷前のADLに戻るまでの期間)49.6日(33~88日), 今回の経験から考案したクリニカルパスを提示する. |
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ISSN: | 0034-351X |