2週間入院型心筋梗塞回復期リハビリテーションの効果

「目的」急性心筋梗塞(AMI)の再潅流療法の進歩により, 入院と急性期リハビリテーションの期間が短縮し, 回復期のリハの重要性が一層高まっている. 我々は2週間入院型回復期リハプログラムを作成し, 退院後6カ月までの効果を昨年の本学会で報告した. 今回退院後1年までの効果を検討した. 「方法」AMI急性期治療後の患者51例に2週間入院型回復期リハを施行し, 既報の4週間入院型回復期リハ施行群29例と比較した. リハは監視型運動療法と患者教育を柱とし, リハ前後, 6カ月後, 1年後に運動耐容能, 血清脂質, 生活習慣, QOL, 不安尺度を比較した. 後半3項目は非リハ群34例とも比較した....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Hauptverfasser: 吉田一徳, 上月正博, 吉田俊子, 神本昌宗, 長坂誠, 山本千登勢, 只浦寛子, 佐藤徳太郎
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:「目的」急性心筋梗塞(AMI)の再潅流療法の進歩により, 入院と急性期リハビリテーションの期間が短縮し, 回復期のリハの重要性が一層高まっている. 我々は2週間入院型回復期リハプログラムを作成し, 退院後6カ月までの効果を昨年の本学会で報告した. 今回退院後1年までの効果を検討した. 「方法」AMI急性期治療後の患者51例に2週間入院型回復期リハを施行し, 既報の4週間入院型回復期リハ施行群29例と比較した. リハは監視型運動療法と患者教育を柱とし, リハ前後, 6カ月後, 1年後に運動耐容能, 血清脂質, 生活習慣, QOL, 不安尺度を比較した. 後半3項目は非リハ群34例とも比較した. 「結果」2週間リハ群ではリハ後1カ月, 6カ月で運動耐容能は有意に増加したが, 1年後の増加は有意ではなかった. 脂質パターンはリハ終了直後に有意に改善し, 1年後まで改善を維持した. 両リハ群の運動習慣は非リハ群に比し, 6カ月後, 1年後に改善したが, 経時的低下を認めた. QOLスコア, 不安尺度は両リハ群でのみ有意に改善した. 「結論」退院後1年までの検討では, 2週間入院型回復期リハでも4週間入院型と同様に, 運動耐容能, 血清脂質, 生活習慣, QOLの改善が認められた. しかし運動習慣の維持のためには, 継続した教育が必要と思われた.
ISSN:0034-351X