片麻痺患者に対するアンクルサポーターの使用効果
「目的」片麻痺患者に対し, 独自に考案したアンクルサポーター(以下, サポーター)を装着し, その使用効果を検討したので報告する. 「対象」55~80歳(平均年齢67歳)の片麻痺患者9名で, 男女別では男性4名, 女性5名である. 麻痺側は右が6名, 左が3名で, 下肢ブルンストロームステージは, IVが2名, Vが4名, VIが3名であった. 「測定項目」1)裸足, 2)右側のみサポーター装着, 3)左側のみサポーター装着, 4)両側サポーター装着の歩行をニッタ社製ゲイトスキャン4000を用いて測定した. 「結果」片麻痺患者9名の平均から, 右重複歩幅においては, 裸足708.6mmであった...
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Veröffentlicht in: | リハビリテーション医学 2000, Vol.37 (11), p.794-794 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「目的」片麻痺患者に対し, 独自に考案したアンクルサポーター(以下, サポーター)を装着し, その使用効果を検討したので報告する. 「対象」55~80歳(平均年齢67歳)の片麻痺患者9名で, 男女別では男性4名, 女性5名である. 麻痺側は右が6名, 左が3名で, 下肢ブルンストロームステージは, IVが2名, Vが4名, VIが3名であった. 「測定項目」1)裸足, 2)右側のみサポーター装着, 3)左側のみサポーター装着, 4)両側サポーター装着の歩行をニッタ社製ゲイトスキャン4000を用いて測定した. 「結果」片麻痺患者9名の平均から, 右重複歩幅においては, 裸足708.6mmであったものが, 患側サポーター744.6mm, 健側サポーター762.8mm, 両側サポーター779.3mm, 左重複歩幅においては, 裸足698.6mmであったものが患側サポーター749.6mm, 健側サポーター773.3mm, 両側サポーター763.8mmと大幅に延びていた. また, 歩幅においては, 右歩幅の患側サポーター以外は重複歩幅同様大幅に延びていて, いずれも裸足とサポーター間に5%の危険率において有意差が認められた. 「考察」本サポーターは, アーチパッドの作用として, 踵接地後に後足部を回内方向に誘導し, 衝撃を吸収しスムーズに足趾方向に誘導し, 足趾での力強い蹴り出しをさせる作用がある. また, ストラップの作用としては, 踵部からスパイラルに巻きあげることにより, 足趾を背屈方向に誘導するのと遊脚期における後足部の過度な回内, 回外の動きを抑える作用がある. |
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ISSN: | 0034-351X |