工学的観点から見たサイクルエルゴメータの負荷制御とリハビリテーション領域への応用

サイクルエルゴメータは, 20世紀の初頭, 欧州において開発され, 当初は主に生理学者によって外的な作業能力の測定のために使用されていた. その後, 臨床的にも応用されるようになったエルゴメータは, 今ではリハビリテーション(以下, リハ)医療の場においても, 運動負荷試験や各種関節手術後のトレーニングなどに必要不可欠な存在となっている. 特に, 高齢化社会に突入したわが国では高齢患者が急増している現状があり, リハ医療の従事者は訓練処方など, これまで以上にエルゴメータの運動に関し知識や経験が求められている. しかし, これまでのリハの場における研究では, 生体の応答を検証するものがほとんど...

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Veröffentlicht in:リハビリテーション医学 2000, Vol.37 (6), p.398-406
Hauptverfasser: 堤俊彦, 鈴木浩徳, 加藤守匡, 里宇明元
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:サイクルエルゴメータは, 20世紀の初頭, 欧州において開発され, 当初は主に生理学者によって外的な作業能力の測定のために使用されていた. その後, 臨床的にも応用されるようになったエルゴメータは, 今ではリハビリテーション(以下, リハ)医療の場においても, 運動負荷試験や各種関節手術後のトレーニングなどに必要不可欠な存在となっている. 特に, 高齢化社会に突入したわが国では高齢患者が急増している現状があり, リハ医療の従事者は訓練処方など, これまで以上にエルゴメータの運動に関し知識や経験が求められている. しかし, これまでのリハの場における研究では, 生体の応答を検証するものがほとんどで, エルゴメータ駆動時の強度が物理的負荷や工学的制御の観点から論議されることはあまりなかった.
ISSN:0034-351X