機能的嚥下障害スクリーニングテスト「反復唾液嚥下テスト」(the Repetitive Saliva Swallowing Test:RSST)の検討

機能的嚥下障害スクリーニング法として, 「反復唾液嚥下テスト」(the Repetitive Saliva Swa11owing Test:RSST)を考案した. 30秒間の平均空嚥下回数は若年者(N=30)で7.4回, 高齢者(N=30)で5.9回, 30秒間の平均人工唾液嚥下回数は若年者で7.7回, 高齢者で6.2回であった. 空嚥下, 人工唾液嚥下ともに高齢者は若年者より有意に嚥下回数が少なかった. 一方, 若年者, 高齢者それぞれの空嚥下と人工唾液嚥下の嚥下回数には有意差を認めなかった. 嚥下運動の確認は喉頭挙上の触診で可能であった. 高齢者の積算嚥下時間(検査開始から嚥下完了時点まで...

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Veröffentlicht in:リハビリテーション医学 2000, Vol.37 (6), p.375-382
Hauptverfasser: 小口和代, 才藤栄一, 水野雅康, 馬場尊, 奥井美枝, 鈴木美保
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:機能的嚥下障害スクリーニング法として, 「反復唾液嚥下テスト」(the Repetitive Saliva Swa11owing Test:RSST)を考案した. 30秒間の平均空嚥下回数は若年者(N=30)で7.4回, 高齢者(N=30)で5.9回, 30秒間の平均人工唾液嚥下回数は若年者で7.7回, 高齢者で6.2回であった. 空嚥下, 人工唾液嚥下ともに高齢者は若年者より有意に嚥下回数が少なかった. 一方, 若年者, 高齢者それぞれの空嚥下と人工唾液嚥下の嚥下回数には有意差を認めなかった. 嚥下運動の確認は喉頭挙上の触診で可能であった. 高齢者の積算嚥下時間(検査開始から嚥下完了時点までの時間)上限より, RSST2回/30秒間以下が嚥下障害のスクリーニング値として設定できた.
ISSN:0034-351X