脳血管障害患者の機能予後, 転帰およびリハビリテーションの最近の問題点

脳血管障害患者の機能予後と転帰について約10年前と最近のデータとの比較を行い, 急性期リハビリテーションの最近の問題点について若干の考察を行った. 結果は急性期病院では平均在日数のしばりで訓練を長期に行えず, リハによる退院時の歩行能力やADLは10年前と比べて現在ではかえって悪化傾向にあり, 転帰では社会情勢, つまり家族の受け入れ体制が10年前と現在では変化してきたこともあって自宅退院が減少し転院が増加する傾向にあった. 自宅退院患者のリハを充実させるにはデイケア, 訪問リハの併設, およびスタッフの相応の配置が必要であり, 更に急性期, 慢性期, 維持期のリハを継続してうまく行うにはリハ...

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Veröffentlicht in:リハビリテーション医学 2000, Vol.37 (4), p.254-254
Hauptverfasser: 宮之原正和, 本田英一郎, 広岡満, 真島東一郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:脳血管障害患者の機能予後と転帰について約10年前と最近のデータとの比較を行い, 急性期リハビリテーションの最近の問題点について若干の考察を行った. 結果は急性期病院では平均在日数のしばりで訓練を長期に行えず, リハによる退院時の歩行能力やADLは10年前と比べて現在ではかえって悪化傾向にあり, 転帰では社会情勢, つまり家族の受け入れ体制が10年前と現在では変化してきたこともあって自宅退院が減少し転院が増加する傾向にあった. 自宅退院患者のリハを充実させるにはデイケア, 訪問リハの併設, およびスタッフの相応の配置が必要であり, 更に急性期, 慢性期, 維持期のリハを継続してうまく行うにはリハネットワークの整備が必要であると思われた.
ISSN:0034-351X