当院における頸損患者の肩関節可動域制限について

頸損患者の肩関節可動域に影響を及ぼす因子について検討した. 1995年以降の5年間, 当院に入院した発症1年以内の頸損患者を対象に頸損患者の肩関節可動域に影響を及ぼす因子について検討した. 肩関節可動域, 特に外転120度以上を『制限なし群』とし, それ未満を『制限あり群』とした. 1)年齢, 2)当院入院までの期間, 3)ハローベストの装着期間, 4)呼吸器使用期間, 5)手術までの期間, 6)在院日数, 7)呼吸機能障害を除く合併症, 8)褥瘡の有無, 9)機能レベルについてX^2 検定, Mann-Whitney U testを用いて検討した. 『制限あり群』では, 有意に年齢が高く,...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Hauptverfasser: 萩平有美, 大澤傑, 中村憲正, 清水義友
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:頸損患者の肩関節可動域に影響を及ぼす因子について検討した. 1995年以降の5年間, 当院に入院した発症1年以内の頸損患者を対象に頸損患者の肩関節可動域に影響を及ぼす因子について検討した. 肩関節可動域, 特に外転120度以上を『制限なし群』とし, それ未満を『制限あり群』とした. 1)年齢, 2)当院入院までの期間, 3)ハローベストの装着期間, 4)呼吸器使用期間, 5)手術までの期間, 6)在院日数, 7)呼吸機能障害を除く合併症, 8)褥瘡の有無, 9)機能レベルについてX^2 検定, Mann-Whitney U testを用いて検討した. 『制限あり群』では, 有意に年齢が高く, 呼吸器使用期間が長く, 全身合併症, 褥瘡併発例も多く, 当院入院までの期間も有意に延長していた. 可動域制限のある症例はC5以上の比較的高位群に有意に多く認められていた. ハローベスト装着期間, 手術までの期間, 在院日数において両群間に有意差は認められなかった.
ISSN:0034-351X