光による高次脳機能イメージング

脳の局部的損傷による症状の知見から, 脳の機能局在は古くより知られてきた. 脳地図には種々のものがあるが, G. Exner(1846~1926)の症状の地図が最も古く, さらにP. Flechsig(1847~1929)の髄鞘化地図, K. Brodmann(1868~1918)の解剖地図がある. また, W. Penfield(1891~1976)の電気刺激による脳地図もホムンクルスで良く知られている. このように脳地図には種々あるが, 総称して「トポグラフィック・マッピング」(topographic mapping)と呼ばれてきた. トポグラム(topogram)の元々の意味は地形図であ...

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Veröffentlicht in:リハビリテーション医学 2000, Vol.37 (4), p.206-208
Hauptverfasser: 小泉英明, 牧敦, 山下優一, 山本剛, 渡辺英寿, 吉沢浩志, 岩田誠, 小暮久也, 川口文男, 市川祝善
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:脳の局部的損傷による症状の知見から, 脳の機能局在は古くより知られてきた. 脳地図には種々のものがあるが, G. Exner(1846~1926)の症状の地図が最も古く, さらにP. Flechsig(1847~1929)の髄鞘化地図, K. Brodmann(1868~1918)の解剖地図がある. また, W. Penfield(1891~1976)の電気刺激による脳地図もホムンクルスで良く知られている. このように脳地図には種々あるが, 総称して「トポグラフィック・マッピング」(topographic mapping)と呼ばれてきた. トポグラム(topogram)の元々の意味は地形図であり, 地図上にさらに別の種類の情報を載せたものをいう. 近年, 機能的磁気共鳴描画(fMRI:functional magnetic resonance imaging)に代表される非侵襲的な脳機能イメージング法が開発され, 人間の高次脳機能が計測可能になってきた. 我々も90年代初頭から光CT1,2)とfMRI3,4)の研究開発に携わってきたが, 最近, さらにfMRIなどと相補的に利用できる新しい脳機能マッピング法を開発した. これは光を用いて非侵襲的に脳の高次機能をイメージングするものであり, 「光トポグラフィ」(optical topography)と呼んでいる5~9).
ISSN:0034-351X