頸髄症診断における体性感覚誘発電位図の意義

「目的」今回, 我々は非侵襲的検査法であるSEPを用いて, 健常者と頸髄症患者を比較検討した. 「方法」SEPを用いた頸髄症の臨床応用に関する報告は多数見られるが, そのほとんどはN9, N13, N20などの潜時や頂点間潜時が用いられている. しかし, これらの頂点潜時は安定したものが得られにくく, 立ち上がりの潜時も成分が小さく基線の揺らぎの中で決定困難なことが多い. そこで今回, 従来SEPに加え, 頸椎前方(甲状軟骨)を介して頸髄N13を記録し, N13との関連を見た. 「結果」従来の方法にて潜時, 振幅等健常に差のない症例であっても, 頸髄N13においては変化を認めた. また, N1...

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Hauptverfasser: 萩平有美, 吉田輝, 紫藤泰二, 木原薫, 外間裕人, 赤城哲哉, 山下武士, 浅山滉
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:「目的」今回, 我々は非侵襲的検査法であるSEPを用いて, 健常者と頸髄症患者を比較検討した. 「方法」SEPを用いた頸髄症の臨床応用に関する報告は多数見られるが, そのほとんどはN9, N13, N20などの潜時や頂点間潜時が用いられている. しかし, これらの頂点潜時は安定したものが得られにくく, 立ち上がりの潜時も成分が小さく基線の揺らぎの中で決定困難なことが多い. そこで今回, 従来SEPに加え, 頸椎前方(甲状軟骨)を介して頸髄N13を記録し, N13との関連を見た. 「結果」従来の方法にて潜時, 振幅等健常に差のない症例であっても, 頸髄N13においては変化を認めた. また, N13と頸髄N13が解離していた症例も認めた.
ISSN:0034-351X