慢性肺気腫リハビリテーション患者における言語性, 非言語性記録の障害と程度

「目的」我々は従来よりCOPD(主に肺気腫)患者での包括的呼吸リハビリテーションを施行している. そして, 呼吸リハの指導の際に高次機能に問題があると考えられる症例を少なからず認めている. 「方法」そこで今回我々は, 呼吸リハを施行中の肺気腫患者15例においてこれらの患者の高次機能障害の有無を高次機能障害検査により評価し, 更にその障害の特徴について検討を行った. 「結果」今回検査を施行した肺気腫患者の70%以上に記憶や注意力低下などの高次機能障害が認められた. また言語性記憶の低下は, 非言語性記憶の低下に比較して著明であり高次機能障害例の90%以上で認められた. 「考察」これらの原因として...

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Hauptverfasser: 渡辺美穂子, 上月正博, 後藤葉子, 佐藤徳太郎, 目黒謙一
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「目的」我々は従来よりCOPD(主に肺気腫)患者での包括的呼吸リハビリテーションを施行している. そして, 呼吸リハの指導の際に高次機能に問題があると考えられる症例を少なからず認めている. 「方法」そこで今回我々は, 呼吸リハを施行中の肺気腫患者15例においてこれらの患者の高次機能障害の有無を高次機能障害検査により評価し, 更にその障害の特徴について検討を行った. 「結果」今回検査を施行した肺気腫患者の70%以上に記憶や注意力低下などの高次機能障害が認められた. また言語性記憶の低下は, 非言語性記憶の低下に比較して著明であり高次機能障害例の90%以上で認められた. 「考察」これらの原因としては, 低酸素血症やその他の因子があると考えられる. 今後はこれらの症例について頭部MRI等を用いた画像所見についても検討を重ねていく予定である.
ISSN:0034-351X