Short Form-36を用いた脳卒中退院患者のQOL評価
「目的」Short Form-36(以下SF-36)は, 国際比較可能な健康関連QOL評価法であり, その信頼性や妥当性については多くの報告がある. 今回我々は, 在宅脳卒中患者を対象にSF-36を用いたアンケート調査を行い, 脳卒中患者のQOLに与える要因について研究した. 「対象および方法」対象は, 当院を退院した在宅脳卒中患者で, 重度の失語や痴呆を伴う者は除外した. 方法は, 退院名簿からランダムに抽出した患者に対して郵送法および手渡し法でアンケートを依頼した. アンケートの内容は, 患者プロフィール, 同居者の有無, SF-36, Barthel Index自己評価表, French...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 「目的」Short Form-36(以下SF-36)は, 国際比較可能な健康関連QOL評価法であり, その信頼性や妥当性については多くの報告がある. 今回我々は, 在宅脳卒中患者を対象にSF-36を用いたアンケート調査を行い, 脳卒中患者のQOLに与える要因について研究した. 「対象および方法」対象は, 当院を退院した在宅脳卒中患者で, 重度の失語や痴呆を伴う者は除外した. 方法は, 退院名簿からランダムに抽出した患者に対して郵送法および手渡し法でアンケートを依頼した. アンケートの内容は, 患者プロフィール, 同居者の有無, SF-36, Barthel Index自己評価表, Frenchay Activities Indexとした. 「結果」148名の対象者にアンケートを依頼し, 105名の有効回答を得た. 脳卒中患者の各QOL尺度は健常人と比較して, 特に身体機能と役割制限の項目で点数の低下を認めた. SF-36の身体的健康および精神的健康に関連する8つの尺度と, 疾患名, 罹患期間との間には明らかな関係を認めなかった. Barthel IndexおよびFrenchay Activities Indexとの関係では, SF-36の身体機能尺度と有意な相関を認めた. 同居者との関係では, 独居者の身体機能および役割遂行尺度が高い傾向を認めた. SF-36は脳卒中患者のQOL評価法として有効な方法であると思われる. |
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ISSN: | 0034-351X |