無作為抽出法を用いて求めた中高齢者のADL標準値
「目的」中高齢者のADLは, 疾病ばかりではなく年齢, 性別, 居住環境などが影響している可能性があるが, 基礎となる標準値は定まっていない. そのため, 在宅中高齢者を無作為に抽出してADL標準値を求めた, 「方法」調査対象は政令指定都市K市のY区(人口255,538人)在住の55歳以上の高齢男女1,000名(sampling rate2%)とし, 選挙人名簿より無作為に抽出した. 対象者に基本情報及びSelf-Rating Barthel Indexの自記式調査用紙を郵送し, 回答を郵送もしくは訪問にて回収した. 「結果」有効回答780名中, 在宅以外であった28名を除く752名(男性36...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「目的」中高齢者のADLは, 疾病ばかりではなく年齢, 性別, 居住環境などが影響している可能性があるが, 基礎となる標準値は定まっていない. そのため, 在宅中高齢者を無作為に抽出してADL標準値を求めた, 「方法」調査対象は政令指定都市K市のY区(人口255,538人)在住の55歳以上の高齢男女1,000名(sampling rate2%)とし, 選挙人名簿より無作為に抽出した. 対象者に基本情報及びSelf-Rating Barthel Indexの自記式調査用紙を郵送し, 回答を郵送もしくは訪問にて回収した. 「結果」有効回答780名中, 在宅以外であった28名を除く752名(男性361名, 女性391名)を解析対象者とした. 平均年齢は67.1±7.8歳であった. 年齢別, 性別のSelf-Rating Barthel Indexは, 55~59歳男性99.9, 女性99,2,60~69歳男性99.6, 女性99.0,70~79歳男性97.3, 女性98.0,80~90歳男性96.9, 女性93.2であった. 各々の年齢群において, 男女間に有意差は認めなかったが, 80~90歳女性では男性に比べて低得点であった. また, 年齢とともに男女共得点が減少する傾向であった. 居住形態では, 有意差を認めなかったが, 医療およびリハビリテーションサービスを受けている者は, 有意に低値を示した. 「まとめ」在宅中高齢者の年齢別, 性別のADL標準値を求めた. |
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ISSN: | 0034-351X |