生活活動状況に関する評価尺度の標準化の試み
在宅脳卒中患者を対象として作成した27項目の簡便で, 信頼性のある一次元構成の生活活動尺度(LAS:満点27)を在宅高齢者, 施設入所脳卒中者に実施し, 有用性を検討した. 「対象」S市生涯教育受講生の在宅高齢者111例(平均年齢66.4±4.8歳, 男性48, 女性63)にLAS(24.1±3.0), 老研式活動能力指標(TMIG:12.7±0.6), Motor Fitness Scale(MFS:13.3±1.1))を質問紙法で調査した. O市内の4つの特老入所脳卒中者68例(平均年齢80.4±6.6歳, 男性13, 女性55)にLAS(2.5±3.6), バーセルインデックス(BI:4...
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Veröffentlicht in: | リハビリテーション医学 1999, Vol.36 (11), p.776-776 |
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Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 在宅脳卒中患者を対象として作成した27項目の簡便で, 信頼性のある一次元構成の生活活動尺度(LAS:満点27)を在宅高齢者, 施設入所脳卒中者に実施し, 有用性を検討した. 「対象」S市生涯教育受講生の在宅高齢者111例(平均年齢66.4±4.8歳, 男性48, 女性63)にLAS(24.1±3.0), 老研式活動能力指標(TMIG:12.7±0.6), Motor Fitness Scale(MFS:13.3±1.1))を質問紙法で調査した. O市内の4つの特老入所脳卒中者68例(平均年齢80.4±6.6歳, 男性13, 女性55)にLAS(2.5±3.6), バーセルインデックス(BI:41.2±33.0), TMIG(1.5±2.4), 発症-調査期間(74±58月), 病型, 外泊・外出, 失語症・痴呆の有無などを帳票・面接にて調査した. 「結果」脳卒中患者のLASは在宅でも入所でもTMIGと非常に高い相関を示した(各々, γ=0.826,0.827). LAS得点の逐次重回帰分析ではADL能力の高い在宅群(BI:75.7)では, TMIGとBIの2変数で69%の寄与率であったが, 介助の多い入所群(BI:41.2)ではBIは有意でなく, TMIG, 施設C, 外泊の有無の3変数で寄与率は76.7%であった. 在宅高齢者では年齢, TMIG,MFS, 配偶者の有無, 家族員数で寄与率は低く(33.6%), 生活信条など別の要因が考えられた. 「結論」LASは在宅, 入所を問わず, 脳卒中による障害者の活動状況を評価する有用な尺度である. 脳卒中に限らず, 能力低下のある高齢者にも応用できる可能性が示唆された. |
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ISSN: | 0034-351X |