2週間入院型心筋梗塞回復期Phase II リハビリテーションの効果

「目的」急性心筋梗塞(AMI)に対するinterventionの導入によりPhase Iリハビリテーション(以下, リハ)の入院期間が著しく短縮される一方, 回復期Phase IIリハの重要性が高まっている. 2週間の入院型による回復期リハプログラムを作成し, その有効性を検討した. 「方法」AMI治療を受けた54名に, 2週間または従来どおりの4週間入院による回復期リハを施行した. リハは監視下の運動療法と患者教育を中心とした. リハ前後および6ヵ月後に, 運動耐容能, 生活習慣, 心理的状態などについて比較した. さらに, 非リハ群35名とも比較した. 「結果」2週間入院型リハにより4週間...

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Veröffentlicht in:リハビリテーション医学 1999, Vol.36 (11), p.745-745
Hauptverfasser: 上月正博, 吉田俊子, 吉田一徳, 神本昌宗, 原田卓, 山本千登勢, 樋渡正夫, 佐藤徳太郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「目的」急性心筋梗塞(AMI)に対するinterventionの導入によりPhase Iリハビリテーション(以下, リハ)の入院期間が著しく短縮される一方, 回復期Phase IIリハの重要性が高まっている. 2週間の入院型による回復期リハプログラムを作成し, その有効性を検討した. 「方法」AMI治療を受けた54名に, 2週間または従来どおりの4週間入院による回復期リハを施行した. リハは監視下の運動療法と患者教育を中心とした. リハ前後および6ヵ月後に, 運動耐容能, 生活習慣, 心理的状態などについて比較した. さらに, 非リハ群35名とも比較した. 「結果」2週間入院型リハにより4週間入院型と同様に退院時, 6ヵ月後の運動耐容能・脂質を改善させた. 不安尺度(STAI)はリハ後に有意に低下し6カ月後も維持されていたが, 非リハ群では不安尺度の低下は認めなかった. 3群ともにタイプA傾向の値に変化は認められなかった. 「結論」2週間入院型リハでも, 4週間入院型と同程度の, 退院後の運動耐容能・血清脂質の改善, 不安の軽減, 行動変容効果が得られ, その効果は退院6カ月後も維持されていた. 入院による心筋梗塞Phase IIリハの期間が従来の1/2の2週間に短縮可能であると考えられる.
ISSN:0034-351X