電動車椅子の特殊コントロール装置の試み

「目的」重度障害者にとって通常のジョイスティック・コントロールでは操作が困難なため, 電動車椅子をあきらめなくてはならない場合がある. 今回, 電動車椅子の操作が困難・不能であった5症例に対し, ジョイスティックに代わるコントロール装置を製作したので報告する. 「症例」脳炎後遺症と脳性麻痺の症例については, 最も随意性の高い下肢を使った足操作式装置を製作した. 進行性筋ジストロフィー症の2症例については, わずかに残存している手指機能を使った手指操作式装置を製作した. 頸髄損傷の症例については, 残存している頸椎と肩甲帯の動きを使った頭部・肩操作式装置を製作した. 「結果」ジョイスティックでは...

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Hauptverfasser: 広瀬和哉, 佐々木鉄人, 内山英一, 西村重男, 落合裕昭, 横串算敏, 成田寛志
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「目的」重度障害者にとって通常のジョイスティック・コントロールでは操作が困難なため, 電動車椅子をあきらめなくてはならない場合がある. 今回, 電動車椅子の操作が困難・不能であった5症例に対し, ジョイスティックに代わるコントロール装置を製作したので報告する. 「症例」脳炎後遺症と脳性麻痺の症例については, 最も随意性の高い下肢を使った足操作式装置を製作した. 進行性筋ジストロフィー症の2症例については, わずかに残存している手指機能を使った手指操作式装置を製作した. 頸髄損傷の症例については, 残存している頸椎と肩甲帯の動きを使った頭部・肩操作式装置を製作した. 「結果」ジョイスティックでは操作困難であった2例がコントロール装置を変更することで操作性は向上し, 重度の障害のためジョイスティックでは操作不能であった3例は操作可能になった.
ISSN:0034-351X