重症脳損傷患者の在宅導入
当院では障害が重度でも, 家族への医療管理の指導, 早期の外泊, 家屋評価, 集中リハビリテーション(以下, リハ)を行い, 退院時には急変時の受け入れ先を明確にし, 在宅管理を積極的に進めている. 今回, 当院でリハを施行し, 自宅退院した重症脳損傷患者の特徴を調査し, 自宅退院の条件を調べた. 「対象」1995年3月以降当院でリハを施行し自宅退院した6名, 疾患は頭部外傷2名, 低酸素性脳症3名, 脳幹梗塞1名, 全例四肢麻痺, ADL全介助, 5例で気管切開, 全例経管栄養. 「結果」キーパーソンは1例を除いて2名以上おり, 同居人は全例2名以上であった. 家屋改造は, 自宅の改造は全例...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 当院では障害が重度でも, 家族への医療管理の指導, 早期の外泊, 家屋評価, 集中リハビリテーション(以下, リハ)を行い, 退院時には急変時の受け入れ先を明確にし, 在宅管理を積極的に進めている. 今回, 当院でリハを施行し, 自宅退院した重症脳損傷患者の特徴を調査し, 自宅退院の条件を調べた. 「対象」1995年3月以降当院でリハを施行し自宅退院した6名, 疾患は頭部外傷2名, 低酸素性脳症3名, 脳幹梗塞1名, 全例四肢麻痺, ADL全介助, 5例で気管切開, 全例経管栄養. 「結果」キーパーソンは1例を除いて2名以上おり, 同居人は全例2名以上であった. 家屋改造は, 自宅の改造は全例で大がかりな物は必要とせず入口のスロープ程度であった. 経済的に困窮している例はなかった. 退院時, 訪問看護は4例, ヘルパーは2例で利用した. 全例退院時, 四肢麻痺, ADL全介助であった. 「考察」重症脳損傷患者でも家族環境が整えば, 社会資源を利用して在宅管理が可能である. |
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ISSN: | 0034-351X |