呼吸リハビリテーション患者で著明な高次機能の改善をみた1症例
「症例」71歳, 男性. 「診断」慢性肺気腫. 「経過」昭和63年慢性肺気腫の診断を受ける. 平成4年9月呼吸困難感が増強し在宅酸素療法(HOT)1.0リットル/min開始となる. 平成9年さらに症状が増悪し, 同年9月VRS(肺容量減少術)を希望し入院. 呼吸リハビリテーション(以下, リハ)開始となるが, リハ中, 口頭指示が入らないなどの注意障害, 記憶障害を認めた. VRS術後および当院退院6カ月後に, 頭部MRIならびに高次機能検査を行った. その結果, 本症例では全般的な認知機能, 注意力, 言語性記憶の低下が認められた. またこれらの高次機能障害は2回目の検査で著明に改善が認めら...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 「症例」71歳, 男性. 「診断」慢性肺気腫. 「経過」昭和63年慢性肺気腫の診断を受ける. 平成4年9月呼吸困難感が増強し在宅酸素療法(HOT)1.0リットル/min開始となる. 平成9年さらに症状が増悪し, 同年9月VRS(肺容量減少術)を希望し入院. 呼吸リハビリテーション(以下, リハ)開始となるが, リハ中, 口頭指示が入らないなどの注意障害, 記憶障害を認めた. VRS術後および当院退院6カ月後に, 頭部MRIならびに高次機能検査を行った. その結果, 本症例では全般的な認知機能, 注意力, 言語性記憶の低下が認められた. またこれらの高次機能障害は2回目の検査で著明に改善が認められた. 「考察」本症例で認められた高次機能障害およびその特徴が慢性呼吸不全のあるCOPD患者に共通のものか, またその機序に関して今後さらに検討していく予定である. |
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ISSN: | 0034-351X |