リハビリテーション専門病院開設1年間のブレースクリニックの動向
当院は1996年12月に茨城県で初のリハビリテーション(以下, リハ)専門病院として開設され, 同時にブレースクリニックを開始した. 今回, 我々は開設後1年間の装具処方の調査を行ったので報告する. 1996年12月~1997年11月の1年間にブレースクリニックで処方された装具数は合計100件であった. うち入院中に処方されたものが72件, 外来で処方されたものが28件であった. 複数の装具を作製したケースがいたので対象となった患者数は83名で平均年齢は48.5歳であった. 義肢の対象者は1例もなかった. 対象患者は脳血管障害が59件と最多であった. 対象者の居住地はほぼ県内全域にわたっており...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 当院は1996年12月に茨城県で初のリハビリテーション(以下, リハ)専門病院として開設され, 同時にブレースクリニックを開始した. 今回, 我々は開設後1年間の装具処方の調査を行ったので報告する. 1996年12月~1997年11月の1年間にブレースクリニックで処方された装具数は合計100件であった. うち入院中に処方されたものが72件, 外来で処方されたものが28件であった. 複数の装具を作製したケースがいたので対象となった患者数は83名で平均年齢は48.5歳であった. 義肢の対象者は1例もなかった. 対象患者は脳血管障害が59件と最多であった. 対象者の居住地はほぼ県内全域にわたっており地域的な偏りはなかった. 装具の種類としては短下肢装具が84件と圧倒的に多く, なかでもプラスチック製短下肢装具が53件と多かった. 開院直後と開院後1年の時点でこの傾向に変化はなかった. 障害の発生から装具作製までの期間は4~5ヵ月の者が多いが1年半以上経ってから新規に作製したケースも8件あった. 支払い法は保険によるものが71件で手帳によるものが24件であった. これらのことから, 県内のリハの水準を引き上げるためのより一層の努力が必要と感じられた. |
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ISSN: | 0034-351X |