茨城県における嚥下リハビリテーションに関する調査
近年嚥下障害のリハビリテーション(以下, リハ)に対する関心が高まりつつあるが, 全ての病院・施設でニーズに応じたリハアプローチがとれているわけではない. 今回我々は茨城県下の病院・施設に主として食事提供の観点から嚥下リハに関するアンケート調査を行ったので報告する. アンケートは無記名式, 郵送で360ヵ所(病院224, 施設136)を対象として行い157通(43.6%)の回答を得た. 嚥下障害に対応した食材(以下, 対応食)を提供していたのは134カ所で97ヵ所が増粘剤を用いていると回答した. 対応食としては, 刻み食, ミキサー食が多く増粘剤ではトロミアップ, 片栗粉が多く用いられていた....
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 近年嚥下障害のリハビリテーション(以下, リハ)に対する関心が高まりつつあるが, 全ての病院・施設でニーズに応じたリハアプローチがとれているわけではない. 今回我々は茨城県下の病院・施設に主として食事提供の観点から嚥下リハに関するアンケート調査を行ったので報告する. アンケートは無記名式, 郵送で360ヵ所(病院224, 施設136)を対象として行い157通(43.6%)の回答を得た. 嚥下障害に対応した食材(以下, 対応食)を提供していたのは134カ所で97ヵ所が増粘剤を用いていると回答した. 対応食としては, 刻み食, ミキサー食が多く増粘剤ではトロミアップ, 片栗粉が多く用いられていた. 器具で測定して粘度を定めていると回答したのは10ヵ所のみであった. 嚥下障害に対して検査・評価を行っていたのは64ヵ所で訓練を行っているのは52ヵ所であった. 対応食を提供している病院・施設では検査や訓練を行っている割合も高かったが施設では対応食の提供はできているが検査・訓練は行っていない傾向にあった. 病院を総合病院とその他の病院(一般病院)に分けてみると, 一般病院では総合病院や施設に比べて対応食を提供したり増粘剤を使用している割合が低かった. 今後茨城県における嚥下リハの展開のためには一般病院への啓蒙と施設-病院間の連携の強化が重要と考えられた. |
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ISSN: | 0034-351X |