リハビリテーション専門病院開設1年間の動向
県のリハビリテーション(以下, リハ)医療のレベルアップと県民のリハ医療のニーズに応えること, そして医療スタッフ教育を使命として開設された, 県下初のリハ専門病院の, 開設1年間の動向を知り今後の運営の方向付けの材料とする目的で, 各種の記録からの調査を行った. ベッド数は100(成人90, 小児10で初め4ヵ月は成人のみ), スタッフは医師が9名(リハ専門医は3), PT5, OT5(1名はデイケア専属), ST1, MSW1, 心理1である. 看護婦は48で3対1の新看護をとっている. 1年間で県全域と周辺から361人が入院を申し込み, 319人(成人279/小児40)が入院, 259人...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 県のリハビリテーション(以下, リハ)医療のレベルアップと県民のリハ医療のニーズに応えること, そして医療スタッフ教育を使命として開設された, 県下初のリハ専門病院の, 開設1年間の動向を知り今後の運営の方向付けの材料とする目的で, 各種の記録からの調査を行った. ベッド数は100(成人90, 小児10で初め4ヵ月は成人のみ), スタッフは医師が9名(リハ専門医は3), PT5, OT5(1名はデイケア専属), ST1, MSW1, 心理1である. 看護婦は48で3対1の新看護をとっている. 1年間で県全域と周辺から361人が入院を申し込み, 319人(成人279/小児40)が入院, 259人(222/37)が退院した. 入院者の疾患は, 脳血管障害が42%, 骨関節疾患19%, 小児疾患10%, 神経筋疾患11%, 脊髄損傷10%, 頭部外傷5%などで切断, RAがなかった. 成人患者の平均年齢は55.1歳で壮年期が多かった. 平均入院期間は70.8日(成人79.6, 小児18.1)でリハ病院の平均値より短かった. 骨関節疾患, 小児が平均を下げる要因であった. 退院先は, 自宅が81%, 転院が16%, 施設入所2%で妥当な数字であった. スタッフが少なく病床を十分活用できないが, 県全体から需要があって多くの患者を受け入れてリハを行ったことがわかり, 入院期間, 転帰も予想以上に良い結果であった. なおも数多くの患者を効率的に受け入れる方向での努力が必要である. |
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ISSN: | 0034-351X |