主体的生活行動の地域高齢者と老人保健施設デイケア参加者の運動機能と骨量に関する調査

「目的」10ヵ年計画の住民主体とした健康増進活動を支え, 推進するための活動として, これまで我々は健康に関する講演会や体力測定などの啓発活動を重ねてきた福山市T地区の高齢者と老人保健施設のデイケア参加者の運動機能と骨量を測定し, 生活行動との関与を多面的に捉えることを目的に調査を行った. 「方法」対象は, 老人保健施設のデイケア参加女性の51名, 平均年齢81.5歳(73~92歳)と地域で主体的に生活をしている女性44名, 平均年齢79.0歳(75~94歳)を対象とした. 運動機能は片脚立位機能, ステッピング機能などを測定し, 骨量の測定はLunar社製超音波測定, 装置A-1000plu...

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Hauptverfasser: 鶴見隆正, 辻下守弘, 山田圭吾, 菅原憲一, 沖田一彦, 大塚彰
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:「目的」10ヵ年計画の住民主体とした健康増進活動を支え, 推進するための活動として, これまで我々は健康に関する講演会や体力測定などの啓発活動を重ねてきた福山市T地区の高齢者と老人保健施設のデイケア参加者の運動機能と骨量を測定し, 生活行動との関与を多面的に捉えることを目的に調査を行った. 「方法」対象は, 老人保健施設のデイケア参加女性の51名, 平均年齢81.5歳(73~92歳)と地域で主体的に生活をしている女性44名, 平均年齢79.0歳(75~94歳)を対象とした. 運動機能は片脚立位機能, ステッピング機能などを測定し, 骨量の測定はLunar社製超音波測定, 装置A-1000plusを用い, 右側踵骨部のStiffness(%)を求めた. 対象者の生活歴におけるカルシウム摂取量等の食生活習慣と運動習慣は, アンケートとVisual Analogue Scale(VAS)によって調査分析を行った. なお, デイケア群51名の基礎疾患は脳卒中片麻痺, OA, 大腿骨頸部骨折, リウマチ, パーキンソンであった. 「結果」対象の平均肺活量1,740ml, 握力16.5kg, 体幹前屈8.9cm, 閉眼片脚立ち4.4秒であり, Stiffnessの結果はデイケア群52.0±11.1, 地域生活群58.5±9.5と, デイケア群が低位傾向であったが, VASによる食生活習慣, 運動習慣とStiffnessとの相関はなかった. 移動能力との関連では移動レベルが低いほど低値を示す傾向であった.
ISSN:0034-351X