足関節10秒テスト
「目的」手の10秒テストと同様に, 足の10秒テストが脊髄症による障害度を反映しうるか否かを検討した. 「方法および結果」35例(34~74歳)の脊髄症患者(頸髄症:31例, 胸髄症:4例)で, 足の10秒テストを被験者が座位で下腿を下垂し足関節の背屈および低屈を行い10秒間の施行回数を, 手の10秒テストは手指の開閉を測定した. 脊髄障害の程度は日整会頸髄症判定基準17点法(JOA score)により評価した. 運動路の生理学的評価には経頭蓋磁気刺激法を行い, 前脛骨筋と短母指外転筋から運動誘発電位(MEP)を記録した. 足関節10秒テストは13.6±3.6回で手の10秒テストは17.9±5...
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Veröffentlicht in: | リハビリテーション医学 1998, Vol.35 (11), p.778-778 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「目的」手の10秒テストと同様に, 足の10秒テストが脊髄症による障害度を反映しうるか否かを検討した. 「方法および結果」35例(34~74歳)の脊髄症患者(頸髄症:31例, 胸髄症:4例)で, 足の10秒テストを被験者が座位で下腿を下垂し足関節の背屈および低屈を行い10秒間の施行回数を, 手の10秒テストは手指の開閉を測定した. 脊髄障害の程度は日整会頸髄症判定基準17点法(JOA score)により評価した. 運動路の生理学的評価には経頭蓋磁気刺激法を行い, 前脛骨筋と短母指外転筋から運動誘発電位(MEP)を記録した. 足関節10秒テストは13.6±3.6回で手の10秒テストは17.9±5.6回であった. 足関節10秒テストとJOA scoreには正の相関(r=0.58, p=0.002, Spearmanの順位相関係数)を認め, JOA scoreと前脛骨筋のMEPの潜時には負の相関(r=-0.52, p=0.06)を認めた. 手の10秒テストとJOA scoreは正の相関(r=0.52, p=0.006)を認め, MEPとは負の相関(r=-0.50, p=0.01)を認めた. 「まとめ」足関節10秒テストは手の10秒テストと同様にJOA scoreと相関しており, 錘体路機能を反映する臨床的指標となりうると考えられた. |
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ISSN: | 0034-351X |