当所における車椅子処方後のアンケート調査
「目的」当所におけるシーティングクリニックは平成5年より開始し, 延べ件数は471件にも及んでいる. しかし, 車椅子処方後の使用状況を十分に把握することは困難であるため, アンケート調査を行うことにした. 「対象と方法」平成9年4月以降に車椅子が完成し, 6か月以上経過したものに対し随時調査用紙を送付した. 内容は使用状況, 使用効果, 問題点など14項目よりなっている. 平成10年5月末現在, 44件のうち現在のところ回収できたのは36件(82%)であるが, 死亡1件あり35件(男性23名, 女性13名)について検討した. 「結果」疾患別にみると約半数が脳性麻痺であった. 今回の調査では単...
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Zusammenfassung: | 「目的」当所におけるシーティングクリニックは平成5年より開始し, 延べ件数は471件にも及んでいる. しかし, 車椅子処方後の使用状況を十分に把握することは困難であるため, アンケート調査を行うことにした. 「対象と方法」平成9年4月以降に車椅子が完成し, 6か月以上経過したものに対し随時調査用紙を送付した. 内容は使用状況, 使用効果, 問題点など14項目よりなっている. 平成10年5月末現在, 44件のうち現在のところ回収できたのは36件(82%)であるが, 死亡1件あり35件(男性23名, 女性13名)について検討した. 「結果」疾患別にみると約半数が脳性麻痺であった. 今回の調査では単身在宅者はなく, 病院・施設が21名, その他は同居者がいる在宅者であった. 「毎日使用している」と答えたものは22名(63%)であり, 平均乗車時間は約7時間であった. 86%の人が「日常生活上非常に役立っている, または役立っている」との回答を得た. 以前の車椅子と比較しての効果は, 「長時間乗っていられる」「座り心地が良い」との回答が多くみられた. 「考察」当所におけるシーティングクリニックは, 処方後に問題が生じないようにできるだけ時間をかけ車椅子を製作している. しかし, 処方後「有効に使われているのか?」を十分に把握できていなかった. 今後もアンケート調査を継続することにより, 1)使用状況・効果, 2)問題点, 3)故障箇所などの把握ができ, より充実したサービスを提供できると思われる. |
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ISSN: | 0034-351X |