評価客体としての介護
介護保険法案は1996年国会に提出され, 継続審議中であるが, 今後紆余曲折があるにしても, 2年後には施行の可能性が大きく, 利用手続きのあり方が関心事になっている. 介護という言葉がいつから使われたかを探りながら, その理由について触れてみたい. 法律的に介護の定義らしい定めを行ったのは, 昭和62年制定の社会福祉士および介護福祉士法と, それに続く福祉関連各法改正であるが, いずれも厳密な定義を避け, 省令で事業を定め, そのような事業の内容が介護である, という構成になっている. これから決めようとする法定用語に対して, すでにそれに近い法定用語がある場合に, このような形がとられるこ...
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Veröffentlicht in: | リハビリテーション医学 1998, Vol.35 (8), p.538-540 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 介護保険法案は1996年国会に提出され, 継続審議中であるが, 今後紆余曲折があるにしても, 2年後には施行の可能性が大きく, 利用手続きのあり方が関心事になっている. 介護という言葉がいつから使われたかを探りながら, その理由について触れてみたい. 法律的に介護の定義らしい定めを行ったのは, 昭和62年制定の社会福祉士および介護福祉士法と, それに続く福祉関連各法改正であるが, いずれも厳密な定義を避け, 省令で事業を定め, そのような事業の内容が介護である, という構成になっている. これから決めようとする法定用語に対して, すでにそれに近い法定用語がある場合に, このような形がとられることはよくあることで, 「それに近い用語」のターゲットは「看護」であった. 医療との摩擦を避けるためと思われるが, 「介護」は今後も厳密な定義が行われないと思われる. |
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ISSN: | 0034-351X |