ISMWFクラス分類でのクラス分け困難例

1981年に始まった大分国際車椅子マラソンは, 昨年で17回目となり424名の競技者が参加した. 障害者スポーツの特長に残存機能の評価, すなわちクラス分けがある. この競技会では国際ストークマンデビル車椅子スポーツ連盟(ISMWF)の基準により行われる. 私たちは, 第17大会でクラス分けを行った91選手中, クラス分けが困難であった6例について検討した. その結果以下の検討すべき点が明らかになった. 1)C6頸髄損傷例において手関節の機能評価が問題となった. 2)左右差をどう評価すべきか基準が求められる. 3)現在の車椅子マラソンでは, 身体機能に加え, 車椅子を速く移動させるためのさまざ...

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Hauptverfasser: 中村太郎, 中村英次郎, 山田秀大, 七森和久, 梶川智正, 畑田和男
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:1981年に始まった大分国際車椅子マラソンは, 昨年で17回目となり424名の競技者が参加した. 障害者スポーツの特長に残存機能の評価, すなわちクラス分けがある. この競技会では国際ストークマンデビル車椅子スポーツ連盟(ISMWF)の基準により行われる. 私たちは, 第17大会でクラス分けを行った91選手中, クラス分けが困難であった6例について検討した. その結果以下の検討すべき点が明らかになった. 1)C6頸髄損傷例において手関節の機能評価が問題となった. 2)左右差をどう評価すべきか基準が求められる. 3)現在の車椅子マラソンでは, 身体機能に加え, 車椅子を速く移動させるためのさまざまな技術が大きく影響している. したがって実際の駆動方法をクラス分けに考慮する必要がある. 4)後天的脳障害者のクラス分けにはさらなる検討を要する. 5)小人症を身体障害者とみなすのかどうか検討を要する.
ISSN:0034-351X