肘屈曲によるstatic exerciseでの循環応答

Static exercise(SE)は平均動脈圧を上昇させるが, これは, central commandと筋内受容器からの刺激が, 延髄の循環調節中枢で統合され, 末梢血管や心臓へ自律神経を介して全身の循環調節が行われた結果と言われている. 一方, 生体には自律神経以外に多くの内分泌を介した血圧調節系があるが, カテコールアミン以外の血圧調節に係わる内分泌因子の動態に関する総合的な報告はない. そこで我々は健常者において, 35%の随意最大筋力で肘屈曲によるSEを2分間行い, 血中エピネフリン(E), ノルエピネフリン(NE), 血漿レニン活性(PRA), アルドステロン(Paldo),...

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Veröffentlicht in:リハビリテーション医学 1998, Vol.35 (7), p.506-506
Hauptverfasser: 山本満, 田島文博, 梅津祐一, 美津島隆, 中村健, 大川裕行, 蜂須賀研二, 緒方甫
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:Static exercise(SE)は平均動脈圧を上昇させるが, これは, central commandと筋内受容器からの刺激が, 延髄の循環調節中枢で統合され, 末梢血管や心臓へ自律神経を介して全身の循環調節が行われた結果と言われている. 一方, 生体には自律神経以外に多くの内分泌を介した血圧調節系があるが, カテコールアミン以外の血圧調節に係わる内分泌因子の動態に関する総合的な報告はない. そこで我々は健常者において, 35%の随意最大筋力で肘屈曲によるSEを2分間行い, 血中エピネフリン(E), ノルエピネフリン(NE), 血漿レニン活性(PRA), アルドステロン(Paldo), ヒト心房性ナトリウム利尿ペプチド(hANP), バゾプレッシン(AVP)を測定した. EおよびNEは運動開始後, 有意に上昇したが, PRA,Paldo,hANP,AVPに有意な変化はなかった. 2分間の肘屈曲によるSEでカテコールアミンは賦活されるが, PRA,Paldo,hANP,AVPは有意に活性化されないことが明らかとなった.
ISSN:0034-351X