筋電図を用いた腰椎背筋群の筋活動の検討
「目的」腰椎背筋群の深層部と浅層部の筋活動の違いを針筋電図を用いて確認し検討した. 「対象」健常男性12名(平均32.7歳). 「方法」針電極を以下の部位の左右に刺入した. 1)深層部―第3/4腰椎棘突起間から外側10mm, 深さ40mm. 2)浅層部―同, 深さ20mm. 針電極を刺入したまま, 腹臥位から上体そらし運動と上体を空中で保持する運動を行わせた. 各々の発火数と積分値を測定した. 「結果」各々の運動時の深層部, 浅層部の発火数, 積分値を随意性最大収縮時のそれで除し, さらに浅層に対する深層の比を算出した. 発火数, 積分値ともに, 等尺性運動の方が等張性運動より高値であり有意差...
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Veröffentlicht in: | リハビリテーション医学 1998, Vol.35 (1), p.58-59 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「目的」腰椎背筋群の深層部と浅層部の筋活動の違いを針筋電図を用いて確認し検討した. 「対象」健常男性12名(平均32.7歳). 「方法」針電極を以下の部位の左右に刺入した. 1)深層部―第3/4腰椎棘突起間から外側10mm, 深さ40mm. 2)浅層部―同, 深さ20mm. 針電極を刺入したまま, 腹臥位から上体そらし運動と上体を空中で保持する運動を行わせた. 各々の発火数と積分値を測定した. 「結果」各々の運動時の深層部, 浅層部の発火数, 積分値を随意性最大収縮時のそれで除し, さらに浅層に対する深層の比を算出した. 発火数, 積分値ともに, 等尺性運動の方が等張性運動より高値であり有意差が認められた. 「考察」腰痛症の原因は多岐にわたり, また複合している場合が多い. 腰椎周囲の軟部組織の弱化も因子の一つとして挙げられる. 今回の結果から等張性運動より等尺性運動の方が, より腰椎背部の深層筋群を活動させることが示唆された. |
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ISSN: | 0034-351X |