脳血管障害(脳幹部)のリハビリテーション
「目的」脳幹部はその局所障害によって様々な症状を呈する. 今回我々は当院に入院した脳幹部梗塞および出血の患者について, 症状およびリハビリテーションの効果を検討したので報告する. 「対象」昭和62年~平成8年までに当院に入院しリハビリテーションを行った脳幹部梗塞および出血の12例である. 発症年齢は平均62.5歳. 発症から入院までに2ヵ月から6年経過していた. 「方法」麻痺型別に入院時と退院時の運動機能, ADL自立度を評価した. 「結果・考察」麻痺型は片麻痺5例, 四肢麻痺(locked in syndrome)2例, 失調型5例であった. 入院中運動機能はほとんど変化なく, また, 発症...
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Veröffentlicht in: | リハビリテーション医学 1997, Vol.34 (12), p.961-962 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「目的」脳幹部はその局所障害によって様々な症状を呈する. 今回我々は当院に入院した脳幹部梗塞および出血の患者について, 症状およびリハビリテーションの効果を検討したので報告する. 「対象」昭和62年~平成8年までに当院に入院しリハビリテーションを行った脳幹部梗塞および出血の12例である. 発症年齢は平均62.5歳. 発症から入院までに2ヵ月から6年経過していた. 「方法」麻痺型別に入院時と退院時の運動機能, ADL自立度を評価した. 「結果・考察」麻痺型は片麻痺5例, 四肢麻痺(locked in syndrome)2例, 失調型5例であった. 入院中運動機能はほとんど変化なく, また, 発症からの期間にかかわらず, 発症時の障害の程度がその後の機能回復度に影響すると考えられた. 片麻痺では不全麻痺の症例が多く, 運動機能は比較的良好であったが, 眼症状を伴う症例ではADLに監視が必要であった. 片側失調の症例ではADLの自立項目が多かったが, 両側失調と四肢麻痺の症例では障害が重度であり, 介護量の軽減が主となった. |
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ISSN: | 0034-351X |