高度破壊膝に対するTKAの検討
FTAが160°以下または190°以上の高度破壊膝に対して, 骨移植またはmetal wedgeを併用したTKAを施行したので, その術後成績を非使用群と比較検討した. 骨移植またはmetal wedge併用例は, OA5例6膝, RA5例6膝であり, 非使用群はOA17例22膝, RA22例28膝であった. 臨床成績は使用群術前41点から術後平均77点, 非使用群は48点から77点に改善した. 可動域は両群とも術後伸展角度は改善したが, 屈曲角度は若干減少した. FTAは高度内外反膝とも術後は良好な矯正位が得られた. 荷重開始時期は非使用群が全荷重まで平均19日, metal wedge例が...
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Format: | Tagungsbericht |
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Zusammenfassung: | FTAが160°以下または190°以上の高度破壊膝に対して, 骨移植またはmetal wedgeを併用したTKAを施行したので, その術後成績を非使用群と比較検討した. 骨移植またはmetal wedge併用例は, OA5例6膝, RA5例6膝であり, 非使用群はOA17例22膝, RA22例28膝であった. 臨床成績は使用群術前41点から術後平均77点, 非使用群は48点から77点に改善した. 可動域は両群とも術後伸展角度は改善したが, 屈曲角度は若干減少した. FTAは高度内外反膝とも術後は良好な矯正位が得られた. 荷重開始時期は非使用群が全荷重まで平均19日, metal wedge例が平均24日, 骨移植群は58日を要した. 手術時間は非使用群平均2時間16分, 使用群平均3時間6分であった. 高度外反膝は平均3時間38分と長時間を要した. 合併症は外反膝例に, 皮膚壊死や術中骨折などを認めた. 骨移植は最も生理的な骨性支持が得られ, 活動性の高い症例にとって最良の方法と考えられるが, 高齢者や活動性の低い症例にとって, metal wedgeは骨癒合を必要とせず, 早期荷重が可能であり有用と考えられた. |
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ISSN: | 0034-351X |