NICUとリハビリテーション科との連携
当院は都心にある総合病院で, 4大重点医療にリハビリテーション(以下リハ)医療とともに母子医療をもつ. 30床のNICUに, 都北西, 埼玉南部のハイリスク児を引き受けており, リハ科も早期よりハイリスク児に対する介入をしているが, 呼吸器障害があり, 胸部理学療法が必要な児も主な対象となっている. 当院NICUに入院し, 入院中持続的に呼吸器管理, 酸素投与を行い, リハ科が併診した16例についてまとめた. 対象16例は, 超未熟児10例, 極小未熟児3, 先天性筋ジストロフィー1, 多発奇形児2例で, 呼吸器障害として, RDS7, Wilson-Mikity症候群4, 呼吸筋障害および胸...
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Veröffentlicht in: | リハビリテーション医学 1997, Vol.34 (11), p.780-781 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 当院は都心にある総合病院で, 4大重点医療にリハビリテーション(以下リハ)医療とともに母子医療をもつ. 30床のNICUに, 都北西, 埼玉南部のハイリスク児を引き受けており, リハ科も早期よりハイリスク児に対する介入をしているが, 呼吸器障害があり, 胸部理学療法が必要な児も主な対象となっている. 当院NICUに入院し, 入院中持続的に呼吸器管理, 酸素投与を行い, リハ科が併診した16例についてまとめた. 対象16例は, 超未熟児10例, 極小未熟児3, 先天性筋ジストロフィー1, 多発奇形児2例で, 呼吸器障害として, RDS7, Wilson-Mikity症候群4, 呼吸筋障害および胸廓異常3, 声門下狭窄2例であった. 在胎週数は平均27±4W3D, 出生時体重平均1,054±547g. 全16例中, 気管切開施行10, 未施行6例であった. リハ科の併診は日齢222±195日よりで, 胸部理学療法, 人工呼吸器等の影響による異常姿勢防止のポジショニング指導, 哺乳障害への訓練, 障害の早期発見および運動訓練等を行った. 生存14例中12例が自宅退院し, 7例が酸素を中止, 3例も夜間のみ酸素投与になった. 運動発達は, 暦年齢3歳前後, 修正年齢2歳半前後で追いついた. CPは3例で, 2例が在宅人工換気児となった. 呼吸器障害児の在院期間は607±363日と長いが, 小児科とリハ科, 看護, 両親との連携により短縮傾向にあった. |
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ISSN: | 0034-351X |